いきなりですが皆さん、想像してください…
貴方は今トロッコに乗っています。
手元には方向変換するレバー
このレバーを倒すと右に曲がります。
そのままだと左に進みます。
右には子供が1人
左にはお年寄り5人がレールの上にいます。
このトロッコは必ずどちらかを轢きます。
貴方はどちらを選びますか?
…はい!どうもくぅじーです!
いきなりの究極の二択でしたが「トロッコ問題」という有名な話ですね。
えっ?
この話が幹部自衛官とどう関係があるんだって?
あります!大ありです!
私個人の意見ですが、それを今から話そうと思います!
ではいってみよう!
目次
「幹部自衛官にとって必要な事はたった1つ」
〜責任を取れるかどうか〜
これですね!これに尽きます。
トロッコは部下だと思ってください。
貴方の指示1つで右にも左にも行きます。
その結果、トロッコが人を殺めてしまっても責任はレバーを倒した(そのままにした)貴方にあります。
いやいや、トロッコのような状況にはならないでしょ?と思うかもしれません。
では災害派遣に置き換えて想像してください。
・A県で大規模災害が発生しました。
そこで貴方は命令を受け小隊長としてA県に派遣されます。
装備と人員を整え目的地へ進軍していると、その途中で1組の夫婦がやって来ます。
どうやら地震により家が崩壊、子供が生き埋めになっているとのこと。
子供を助けてくださいと泣きながら訴えかける夫婦に貴方はどう対応しますか?
①子供を助けたらその分進軍が遅れお年寄りが5人亡くなります。
②子供を助けるのを諦めるとその子は亡くなりますが、お年寄りが5人救えます。
どちらを選びますか?
災害や戦争とは理不尽です。
普段は選べないような問題を平気で出してきますし、答えもありません。
それでも選ばないといけないし、かと言って部下に選ばせることもできません。
部下は貴方の命令1つで死ぬかもしれないし、生きて戻ってくるかもしれません。
その責任を負う人こそ幹部自衛官なのです。
結果論になりますが、
時には人から恨まれるかもしれません。
逆に泣いて感謝されるかもしれません。
貴方が選んだ指示は最後まで責任を持たなければなりません。
後悔しないために知識、規則、経験、体力などが必要なのです。
「責任を取れる幹部自衛官」
これこそが求められる理想像なのかもしれません。
ではそんな理想像に近付くためにはどうしたらいいでしょうか。
それを次の章でお話ししたいと思います。
そのために何が必要か
まずは知識です。
では何の知識か。
「規則や手順の知識」です。
それと陸海空や職種によって必要な仕事の知識です。
知識があれば手順通りに踏めます。
これは如何に縛られた規則の中で自由に動けるかという大事な要素になっていますので、初めのうちは規則や文書作成との戦いになると思います。
なので入隊したらまずは自衛隊の小六法(自衛隊の規則が書いてる辞書)を中心に学んでいくといいでしょう。
そして部隊に行けばその職種や部隊ごとの細かい規則を学び、それを実際の運用で体験していく。
これの繰り返しになります。
実行するために体力やストレス耐性が必要になってきます。(これも大事)
これらの経験を経て立派な幹部自衛官になっていくのです。
最初はキツいと思いますが頑張ってください。
階級が上がれば上がるほど指揮をする人数が増えます。
増えれば増えるほど責任も重くのしかかってきます。
知識がなければこのケースではどう動けばいいか全く分からなくなります。
上からも下からも急かされ、かなりのストレスになるはずです。
その判断ができるように毎日規則や職種の知識を1つでも多く学んでいきましょう。
立派な職業を目指している貴方を私は本当に尊敬しています。
皆様のおかげで日本の平和が守られているのです。
普段はデスクワークが中心でとても地味な仕事かもしれません。
その地味な仕事が出来ることこそ平和が守られている証拠なのです。
日々、お身体に気をつけて過ごしてください。
以上で幹部自衛官に必要なたった1つの事について終わりたいと思います。
では今日はここまでにしておきましょう。
っけー!!
別れっ!!